クリニックブログ
2021/10/26
歯周病治療(歯周組織再生療法)
こんにちは。山本歯科クリニックの徳田です。歯周病の治療(歯周組織再生療法)についてお話しさせて頂きます。
70歳女性の例です。
患者様は定期検診を希望して来院されました。
検査の結果、左上第2大臼歯に重度の歯周病が認められました。(赤い矢印)
歯周病が進行すると下のレントゲン写真のように、歯の周りの骨が吸収します。
歯周ポケットは7㎜認められました。
患者様には自覚はありませんでした。歯周病はこのように自覚無く進行する病気です。
治療はまず、歯周初期治療(http://yamamoto-shika.net/blog_detail?actual_object_id=225)を行いました。
その後、被せ物を外して、仮歯に変え、根管治療をします。
半年後のレントゲン写真です。
歯周ポケットは5㎜に改善しましたが、ポケット内からは出血が認められ、骨も吸収している状態のままです。
このままでは、歯周病の進行を止めることができないと考え、歯周組織再生療法を行いました。
骨再生を促すお薬を用いました。
2年後のレントゲン写真です。
第2大臼歯の骨が再生されています。歯周ポケットも2~3㎜で出血もなく、健康な状態になりました。
この状態までもっていくことが出来れば、長期で歯を保存できると考えています。