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    山本歯科クリニック

    2022/01/08

    義歯(取り外し式入れ歯)の仕組み

    こんにちは。山本歯科クリニックの副院長の藤尾です。
    本年もどうぞ山本歯科クリニックをよろしくお願い致します。

    さて今回は義歯(取り外し式の入れ歯)についてお話しさせていただこうと思います。
    失った歯の部分を補う方法として、インプラント、ブリッジ、義歯の3種類の方法については以前にお伝えしました。
    そのうち最も残存歯(失った歯以外の残っている自分の歯)に悪影響を及ぼすとされているのが義歯と言われています。
    ですが、インプラントのような外科的な処置が困難であったり、費用を抑えたい、期間を短くしたい、など様々な患者様の状況から義歯を選択せざるを得ないこともあります。

    義歯を作るにあたって、残存歯への負担を減らす工夫が必要です。
    特に下図のような遊離端欠損(後ろに歯がない)の場合は柔らかい歯槽粘膜(歯茎)で義歯を支えることになり、咀嚼、機能するたびに義歯自体がたわんだり、義歯が沈下、回転、脱離するような動きが生じます。
    その力を全て残っている歯、特に留め金などをかけている歯が受け止める事になります。ですので、義歯は緩徐な抜歯装置とも揶揄されています。


    つまり、、、義歯に求められる条件は、先述した義歯の挙動(動き)を如何に抑えるかということに尽きます。
    以下に図で示します。
    支持:噛む力(垂直圧)の負担を残っている歯に分散し、義歯の沈下を防ぐ。
    把持:天然の歯の隅を把持、固定する事で、機能時の義歯のかたつきを減らす。
    維持:歯に負担をかけない維持機構を考慮する。
    剛性:金属を使用し、たわみにくい構造をとる。





    強くて丈夫な奥歯を補うにはここまで考え、要件を満たすために様々な構造を与えなければなりません。
    ですので必然的に大きな義歯にならざるを得ません。
    巷では小さい義歯や柔らかい義歯(ソフト入れ歯)なども見かけますが、学術的にも推奨されていません。


    精密な設計のもと製作された義歯の安定は非常に良いと思われます。
    義歯に不自由を感じていらっしゃる方は我慢なさらずに一度ご相談下さい。
    ご不明なことがあれば当院にお気軽にお問い合わせください。

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