クリニックブログ
2022/03/26
歯周形成外科(やせてきた歯茎の回復)
こんにちは。山本歯科クリニックの副院長の藤尾です。
下の写真のように歯茎が下がってきて色々気になりはじめた、なんてことはありませんか?
例えば、見た目が気になる、歯ブラシするときに少し痛い、知覚過敏がひどくなった、虫歯になるんじゃないか、、などなど色々な自覚症状が出てきていませんか、、
これは歯肉退縮という病気です。このまま歯が抜けてしまうということはありませんが、ほおっておいても元には戻りませんし、適切な対策をしなければ、むしろ進行していくことが多いです。
歯の根本が露出してくると、虫歯のリスクになります。歯の根本(セメント質、象牙質)は虫歯になりやすく、歯の神経にも到達しやすいので、大事に至りやすいです。
歯の根本に虫歯ができたり、あるいはしみる症状があるということで樹脂(コンポジットレジン)を充填する治療がされている場合を見受けます。治療直後は問題ないように見えますが、比較的短期間(2-3年)で変化、劣化します。再治療が必要で、歯の寿命を縮めてしまいかねません。
歯肉が退縮した原因を考慮し、歯肉を元の位置に戻す、根面被覆という治療も有用です。
外科処置にはなりますが、元の状態を回復するとともに、退縮しにくい状態(再発しにくい)を獲得できます。